創業者の思いを乗せた「流されない」1本。
35年ほど前、日本にワインブームが到来し、食中酒として一世を風靡するようになりました。ワインの価格はピンからキリまでですが、高級ワインで有名なロマネコンティは1本30万円ほどのものもありました。一方当時の日本酒は「特級」「1級」「2級」に国税局の審査で分けられ、価格は特級酒1.8ℓで2,750円だったと記憶しております。そこで、ワインに負けない価格で日本酒を販売したいと杜氏に相談したところ、その当時は新酒鑑評会に出品する分しか製造していなかった大吟醸酒を1.8ℓ1本1万円で販売してみようということになりました。 それが現在の「珍珠」で、名前は創業者の竹田珍珠の名前をいただきました。1年目はたったの24本だけの限定販売で、発売後すぐに地元の新聞に掲載されるなど注目を集め、瞬時に完売となりました。2016年には伊勢志摩サミットのファーストレディが集う夕食会で振舞われ再び注目を集めました。